【超入門】アナリティクス分析で押さえるべき7つのポイント|【Googleアナリティクス】
アクセス解析データから「宝」を掘り出す Web解析術【入門編】
Googleアナリティクスを読み取れるようになると、サイト運営に必要な目標や問題対策を立てやすくなります。またアナリティクス分析をマスターすると、年間売り上げは劇的に変わっていきます。
今回はGoogleアナリティクス初心者向けに、アナリティクス分析に役立つ基本的な見方や、アナリティクス分析で押さえるべき主な7つの項目をご紹介します。
・どんなキーワードでサイトに来たのか?
・ページビュー数(PV数)を簡単に増やすテクニックとは?
・「重点的に改善するページ」が一目でわかる方法とは?
ぜひあなたのアナリティクスの管理画面を開きながら、一緒に確認していきましょう♪
もくじ
Googleアナリティクスの基本的な見方
Googleアナリティクスは、Webサイトのアクセスを解析できるツールということは、わかっていても、いざ管理画面に入ると、どこから、何の情報を見ればよいのか、最初のうちは分からないと思います。
そこで今回は、Googleアナリティクスの基本的な見方をご紹介します。
まずは、どこでどんな情報が見られるのかを知っておきましょう♪
アナリティクス分析【基礎】:ポイントは1→2→3→4の順番に見ること!
Googleアナリティクスで最初に見るべき場所は次の4つです。
・ユーザー
・集客
・行動
・コンバージョン
上記の図でも紹介しておりますが、ポイントは上から順番に
「ユーザー」→「集客」→「行動」→「コンバージョン」の順に見ることです。
Googleアナリティクスの基本的な見方は、上から順番に、下記のように見ることです。
「ユーザー」→ どのような人が?
「集客」 → どこから来て?
「行動」 → どのように行動して?
「コンバージョン」→ どのくらいの成果があったのか?
「ユーザー」
「ユーザー」は「どんな人が見ているのか?」(年齢・リピーター・デバイス等)がわかる場所です。
・場所
・性別
・年齢
・リピーター
・デバイス(パソコン・スマホ・タブレット)
※場所や性別であったり、スマホからアクセスがあるのか?
それともパソコンからアクセスがあるのか?
という情報も見ることが出来ます。
集客
「集客」は「どこから来たのか?」(検索キーワード、参照元等)がわかる場所です。
・Google検索から来たのか?
・Yahoo検索から来たのか?
・SNSから来たのか?
・他のサイトから来たのか?
※あなたのページに訪問する前にどこにいたのかがわかります。
行動
「行動」は「最初にどのページを見たのか?」がわかる場所です。
・ユーザーは次にどのページを見たのか?
・最後に見たページはどこなのか?
※あなたのホームページ内で、とった行動がわかる場所です。
コンバージョン
「コンバージョン」は目標設定をすると「どのくらい成果があったか?」など、ホームページの改善に役立つ場所です。
設定する内容によって内容は異なりますが、下記のようなことがわかります。
・どの商品が一番売れているのか?
・資料請求やお問合せは何件あったのか?
・メルマガ登録者はどのくらいいたか?
・外部へのリンクのクリック数はどれくらいか?
「Googleアナリティクス分析」で押さえるべき7つのポイント
【Googleアナリティクス分析】で押さえておくべきポイントは、以下の7項目です。
- 1.ユーザー数とセッション数
- 2.ページビュー数
- 3.エリア
- 4.直帰率をチェック
- 5.モバイル率
- 6.キーワードをチェック
- 7.ランディングページをチェック
1.「ユーザー数」と「セッション数」
「ユーザー」→「概要」
アクセス解析の用語で間違いやすい、「ユーザー数」と「セッション数」
▼ユーザー数とは?
ユーザー数とは、Webサイトへ訪問したお客様の数です。
▼セッション数とは?
セッション数とは、お客様がWebサイトへ訪れた回数です。
▼「ユーザー数」と「セッション数」は、イコールではない!
「ユーザー数」≠「セッション数」
(A)1ユーザー 1セッション
あなたのホームページに、1人のお客様が、1回訪問してくれた。
(B)2ユーザー 2セッション
あなたのホームページに、2人のお客様が、1回ずつ訪問してくれた。
(C)1ユーザー 2セッション
あなたのホームページに、1人のお客様が、2回訪問してくれた。
※ユーザー数が、セッション数より多くなることはありません。
▼【注意】「セッション数」のカウントについて
以下の場合には、同じユーザーが同じ時間帯に訪問していても、新しい「1セッション」としてカウントされます。
・異なるブラウザで同じサイトを訪問した場合
・訪問者が30分以上、何も行動しなかった場合
・訪問中に日付が変わった場合
2.ページビュー数(PV数)
「行動」→「概要」
▼ページビュー数(PV数)とは、見られたページの合計数のことを言います。
ページビュー数 ÷ セッション数 = 訪問別ページビュー
ページビュー数をセッション数で割ると、1訪問者が平均何ページ見たかということがわかります。
この訪問別ページビュー(平均PV)が多いほど、ユーザーは、あなたのホームページの色々なページを見ているということです。(=あなたのホームページ全体に興味を持たれているということです。)
【ページビュー数(PV数)を簡単に増やすテクニック】
▼ページビュー数が少ないということは、ユーザーの立場になって考えてみると、
1.次にどのページを見れば良いのかわからない
2.ユーザーの欲しい情報がない
この2つが考えられます。
◎ページビュー数を伸ばすテクニック
1.サイト内の導線を改善する。
・コンテンツをジャンル別にまとめたサイトマップを、わかりやすい場所に設置する。
・サイト内の順路を示す「次のページに進む」などのリンクを設置する。
2.ユーザーが目的とする情報を簡単に入手できるように改善する。
コンテンツや記事の下に、関連する内容の過去記事へのリンクを並べておく。
3.サイトの滞在時間を確認し「ユーザーがページをきちんと見てくれているか」を確認する。
3.エリア
「ユーザー」→「地域」→「地域」
Googleアナリティクスでは、都道府県、市区町村単位で、ユーザーの地域を特定できます。
地域ビジネスを行っている方や、地元客を集客したい場合、「どの地域の人がアクセスしているか?」確認することが出来ます。
【地元からのアクセスがほとんどなかった場合の対策】
・ページのタイトルや、記事タイトルに地域名を入れたり、地元に関する記事を書いていきましょう。
4.直帰率をチェック
直帰率とは、ホームページにアクセスしたユーザーが、最初の1ページだけを見て帰ってしまう割合のことです。
▼直帰率は、低い方がいいの?
直帰率が低いということは、ユーザーが内容に興味を持って、次々とページを読み進めてくれている可能性が高いという事です。
▼トップページの直帰率は「30%」以下を目標とする。
トップページの直帰率が40%を超えると改善を考えましょう!
直帰率が40%以上となると、アクセスしてくれた半数近くのユーザーが、次のページへ進まずに帰ってしまっている状態です。
・ターゲットが求めるコンテンツがない
・探しているコンテンツがどこにあるかわからない
こういったことが原因であることが多いので、バナーやボタンの配置をわかりやすくしたり、アンカーテキストやバナーの文言を分かりやすくするなどの工夫をしましょう。
5.モバイル率
モバイル率とは、ユーザーがどの通信機器を使用してサイトにアクセスしてきたかを見ることができます。
「ユーザー」→「モバイル」→「概要」
ここでのポイントは、PC・スマートフォン・タブレット毎に、
・訪問別ページビュー
・訪問時の平均滞在時間
・新規訪問の割合
・直帰率
を比較してみます。
ある端末だけ、直帰率が高い場合や、滞在時間が短い場合は、その端末向けに最適化していく必要があります。
6.キーワードをチェック
▼キーワードチェックは、ユーザーが検索時に使用したキーワードを解析することで、ユーザーの興味関心や流行を把握し、サイト改善に役立てます。
Googleアナリティクスの管理画面では、
「集客」→「キャンペーン」→「オーガニック検索」で調べることができますが、
今はほとんどのキーワードが、Googleのセキュリティで保護されているので、多くの検索キーワードが「not provided」になってしまい、検索キーワードを見ることができなくなってしまいました。
他にも検索キーワードは、Googleアナリティクスのサイドメニューにある、
「集客」→「Search Console」→「検索クエリー」でも調べることができますが、
上記と同じ理由で、あまり検索キーワードを見ることができなくなってしまいました。
そこで、その対応策としては、Googleアナリティクスではなく、Search Console(旧ウェブマスターツール)を使います。
▼検索キーワードは「Search Console(サーチコンソール)」で調べる!
Search Console(サーチコンソール)の「検索パフォーマンス」
で、どのようなキーワードでWebページに訪問しているのか分析できます。
7.ランディングページをチェック
「行動」→「サイトコンテンツ」→「ランディングページ」
▼ランディングページとは、ホームページの中で、ユーザーが初めに訪れるページのことを言います。
ここで注目して欲しいポイントが「直帰率」
下記の2つのケースは要注意!
(1)アクセス数:多い 直帰率:高い
数多く来ているのに直帰率が高いページ
(2)重要度:高い 直帰率:高い
見せたいのに、直帰率が高いページ
上記のようなページは、重点的に改善する必要があります。
ランディングページというのは、ユーザーが初めに訪れるページです。
直帰率が高いということは、ユーザーに最後まで読まれていない可能性が高いです。
滞在時間が短く、直帰率が高い場合は、
・検索ワードと内容は合っているか?
・タイトルは適切か?
・サイト内リンクへ誘導できているか?
など、ユーザーがもっと知りたいと思うページにぜひ改善してみて下さい。
【マメ知識】
「どのページがいちばん見られているのか?」サイト内で一番人気のあるページを知りたい場合は「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」でチェックすることが出来ます。
直帰率や滞在時間をチェックすることで、改善するかどうかの判断をぜひしてみて下さい♪
アナリティクス分析 まとめ
Googleアナリティクスは、勉強すればするほど、「宝」を掘り出すことができる魔法のツールです。
・どのページがいちばん見られているのか?
・どんなキーワードでサイトに来たのか?
最初はこのような、ちょっとした興味でかまいません。
今回ご紹介したポイントを参考に、あなたのGoogleアナリティクス管理画面で確かめてみて下さい。
必ず新たな「気づき」があるはずです♪
「え〜!こんなにアクセスがあったの?」
「こんなにアクセスがあるのに、直帰率が90%!?」
「今すぐ、改善しなくちゃ!」
こんな気づきが得られたら最高ですね♪
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